トップページ

【夏とは】

夏(なつ)は、四季の中で一番暑い四季の1つである。

一般的な定義では、ある土地で最も気温の高い、3ヶ月程度の期間である。北半球ではグレゴリオ暦の6月~8月ごろ、南半球では12月~2月ごろである。

【気候】

(北半球の)夏には、太陽エネルギーの放射が北半球に偏るため、ハドレー循環、フェレル循環を中心とする大気循環も全体として大きく北側に移動することになる。中緯度地帯においては、亜熱帯高気圧が北上することになるが、そのもたらす気候は、大陸西岸と大陸東岸で対照的な様相を示す。大陸西岸では、亜熱帯の砂漠地帯を形成する亜熱帯高気圧がそのまま北上して、地中海性気候の地域に高温と乾燥をもたらす。都市によっては、亜熱帯高気圧が西岸海洋性気候の地域まで北上することがあり、西ヨーロッパなどに猛暑と旱魃をもたらす。他方、大陸東岸では、夏期のモンスーンが北上して、熱帯地方の海上から大量の湿気を運び、温暖冬期少雨気候や温暖湿潤気候の地域に高温多湿と多雨をもたらすのが一般的である。日本の多くの地域では、8月を中心に、亜熱帯高気圧の一つである太平洋高気圧に広く覆われてしまい、高温多湿ながら晴天が持続することが通常である。日本における稲作は、この太平洋高気圧による高温と晴天の到来を前提として成立しているため、太平洋高気圧が十分に北上しない場合には、東日本の太平洋側を中心に稲作が大打撃をうける(冷夏)。また、南アメリカを除く大陸東岸においては、晩夏を中心に、亜熱帯高気圧の縁に沿って移動する台風やハリケーン、サイクロンに襲われることがある。

このように、大陸東岸の夏は高温多雨の時期であり、動植物の活動が最も盛んな時期となる。東アジアや北アメリカ東部を原産とする植物は、夏を生育の中心時期とするものが大変に多い。他方、大陸西岸においては、夏は高温であるが乾燥に襲われる時期でもあり、特に小さな植物にとっては生育の難しい時期でもある。地中海沿岸や西アジア、アフリカ南端部のケープタウン周辺を原産とする草本を中心に、夏を休眠時期とする植物も多い。

農業従事者以外(もしくは主にその人々で構成される社会=主に都市社会)にとっては夏は別の意味を持つ。主に休息の時期(その暑熱な気候の回避または逆に享受)であるが、それ以外の意味を夏に持たせる例も多い。

【自然】

日本で炎天下に咲く花としてはヒマワリやサルスベリが有名。夏の風物詩としてはアサガオも代表格。日本で夏本番といわれる7月・8月はすでに日長が短くなり始める時期に当たり、そのころに咲く植物は往々にして短日植物である。

高山では高山植物が一斉に花を咲かせる。夏の終わりには実をつけ、短い活動期間を終える。「夏の思い出」という詩にはミズバショウがでるが、春の花であり、夏には2mにもなる大きな葉をつけている。

また、夏後半には高温と水不足のために植物の衰弱を起こす場合があり、時には落葉が起こる場合がある。

  • 最終更新:2014-02-20 11:00:46

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード